記事担当:助教 金城 泰幸

 


管理者クラスにBLSの説明

 

お世話になったソニーマニュファクチャリング大分の皆さん

 

 2019年4月から大学で勤務しております金城泰幸です。2017年4月から2019年3月までの2年間は大分県大分市にあるソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社大分テクノロジーセンターに専属産業医として勤務していました。テーマの「ステークホルダー」とは、企業・行政・NPO等の利害と行動に直接・間接的な利害関係を有する者のことです。今回は産業医の時に感じたことをまとまりもなく書こうと思います。

 

 産業医をする前までは、臨床をされている他大学の先生方から、「産業医大の義務年限で産業医期間中は臨床から離れるため、臨床力が落ちるのでもったいないない」や「可能なら専属産業医は回避したいよね?」などを聞く機会がありました。私も臨床医を志して医学部に入学したため、入学当初は積極的に専属産業医を目指すことは考えていませんでした。しかし、食わず嫌いを避けたかったこと同級生に本気でやっている産業医が多くおり刺激を受けたこともあり、

「検診機関の嘱託産業医よりは専属産業医」

「誰もが知っている企業で景気の良いところ」

「製品やサービスを利用している企業」

「臨床の力を落とさない環境」

を考えて就職活動を始めました。大変運が良いことに、産業医大実務研修センターの先生方が応援に来て下さり上記の要件を満たす事業所が大分にありました。さらには、腹腔鏡手術と分娩のお手伝いができる環境を医局の先輩が手配してくださることになり、晴れて大分へ赴任しました。

 

 大分に赴任しての率直な感想になりますが、産業医は臨床では味わえない刺激が多く、楽しくやりがいを感じました(もちろん苦労がないわけではありませんが・・)。一番やりがいを感じたことは、産業医大病院で使用している4K腹腔鏡システムの開発・製造に携わっている方の健康管理に関われることでした。私は臨床医の立場としては消費者ですが、産業医としては産業保健サービスの提供者になります。この相互的な関係が、より良い産業保健を考える上のモチベーション維持に重要だったと思います。良い製品を使用することでレベルの高い治療が提供できることを考えると、私が産業保健を頑張ることで思い描く良い製品に出会える気がしました。

次は現実的な話をします。産業医をしていると、もちろん臨床の力が大きく伸びることはありません。しかし、少なくとも臨床の力を落とさないことは環境に応じて可能であると感じました。大分では、大分中村病院で腹腔鏡手術に参加させてもらい、またアンジェリック・クリニック浦田で分娩に立ち会う機会を頂きました。産業医をしつつ病院では味わえない様々な経験をさせてもらいながら臨床力もキープできることは、分野の異なる様々な施設の皆さんの支えがあり、成し得ることができたと感じています。

 

 大分の皆さん大変お世話になりました!